第1回逆噴射小説大賞:二次選考通過作品まとめ

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ラスト・ドワーフ ラスト・チャージ

唯一の女性ドワーフ、”戦鬼”シヴの葬儀が終わった。”歯車”デグは友を失い、世界最後のドワーフになった。 曇天の下、デグは膝の上の杖を撫で、白髭の中で呟いた。 「自業自得だな。竜やロンサムジョージとは違う」 「デグ、考え直さないか? 今の技術なら……」 ただ一人の参列者である大統領が言った。デグは首を振った。 「クローンは無しだ。ドワーフの血を人の血清に使うのは良いが、子どもが切り刻まれるのは耐えられん」 「そんなことはさせない、絶対に」 「分かってる。お前らはいつも最後には

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