第1回逆噴射小説大賞:二次選考通過作品まとめ

255

ヴァーチャル・ヴァルネラビリティ

「しょうがないにゃあ……いいよ」 『N9koc0』は上目遣いで僕に囁くと、煽情的な有料コスメティック装備を脱ぎ始めた。 僕はハイエンドVRスーツがもたらす肢体の感触を想像し、息を呑む。privateエリアの片隅で二人きり。見咎める者はいない。 『N9koc0』が笑いかける。悪戯っぽく八重歯をのぞかせて…