第1回逆噴射小説大賞:二次選考通過作品まとめ

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さよならエニグマまたいつか

四人の編集者と組んで暗号を解いてもらいたい。見事解き明かした組には遺作の出版権と日本最高の暗号作家を打ち負かした栄誉を与えよう。無論、万に一つも君たちが勝つことはない。これは推理小説家・矢郷倉太郎の全てを賭けた、諸君ら四人の名探偵への挑戦である。 下に、遺作の隠し場所を記す。 たかたたべどたけいのたうら(狸の絵) 「で、どうでした」「壁時計の裏にありました」  矢郷邸の居間に四つのため息がこだました。嫌な予感はあったのだ。隠すも何も遺作のデータは三日前に私が受け取ってい

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