第1回逆噴射小説大賞:二次選考通過作品まとめ

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文殊合成才智スクスフ

文殊合成才智スクスフ

戦争が終わったとかで、僕たちは処分されることになった。 まあ、仕方がない。仕方がないことだと僕をガス室に連れてきた兵士も言っていたから、きっとそうなのだ。気がかりなのは、このひどく狭い部屋に置き去りにされてからいつまでたっても殺されないことと―― 「スクスフ」 「スクスフ」 もうひとつの気がかりのうち、1、2……二人が扉を開いて現れた。フネヘは手に持った警棒を、ドンゴは僕と同じ白いシャツを血に濡らしていた。 「うー」これは僕の再会を喜ぶ声だ。一人分の脳みそでは言葉を

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