第1回逆噴射小説大賞:二次選考通過作品まとめ

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死が二人を分かつまで

死が二人を分かつまで

 痛む肺。振り返れば仮面の巨体。徴魂吏(グリムリーパー)。白鎌が身体を通り抜ける熱さと魂を剥がされる寒さ。  それがユキが最後に見て感じた物だった。  魂魄本位制度に移行してから半世紀。価値が決して摩耗しない魂の需要は上がり続けている。  市は納税義務を14歳にまで押し下げ情け容赦ない課税により魂を狩る。  僕は雨に打たれながらユキだった物の前で立ち尽くす。寒さは感じない。安物の義体にそんな機能はない。  ユキとはスラム街で生まれた時から一緒だった。  彼女が病気になっ

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