ニンジャスレイヤープラス

【ザ・ビースト・オブ・ユートピア】#9

【ザ・ビースト・オブ・ユートピア】#9

◇総合目次 ◇初めて購読した方へ 全セクション版 8 ←

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【ザ・ビースト・オブ・ユートピア】#7

【ザ・ビースト・オブ・ユートピア】#7

◇総合目次 ◇初めて購読した方へ  全セクション版 6 ←

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【ザ・ビースト・オブ・ユートピア】#6

【ザ・ビースト・オブ・ユートピア】#6

◇総合目次 ◇初めて購読した方へ  全セクション版 5 ←  黒い椅子が溶け崩れ、デスドレインは四角い公園に降り立った。彼はカラテを構えるフォルスに向き直った。ヘクサーは重傷の身体を動かし、この場を生き残るため、体勢を立て直そうとする。  ハイランドは四角く白い無機的建築物の集まり、壮麗なる空中庭園だ。断崖から横向きに生えた土台やビルディングが連なり、融合し、四角い交通路で結ばれて、足場となる土地を作っている。  立ち木も、公園も、看板も、キューブ状に剪定されて行儀よ

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【ザ・ビースト・オブ・ユートピア】全セクション版

【ザ・ビースト・オブ・ユートピア】全セクション版

◇総合目次 ◇初めて購読した方へ 1  広場に走り来た2階建ての朝のバスに、むさくるしい身なりの市民が殺到した。罵り合う者らを溢れさせ、灰色のバスは即座に発車、エメツ混じりの黒い粉塵を残す。 「チクショ!」「死ね!」  弾き出され、仕事にあぶれた連中は野蛮なキツネ・サインを掲げるが、すぐに表情を強張らせ、路地へ歩き去った。広場に教導兵の一団が行進してきたのだ。ガスマスクと銃剣を煌めかせる灰色の兵士達。  彼らが整列し灰色の空を見上げると、黒い墨汁じみた軌跡を滲ませ、

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【ザ・ビースト・オブ・ユートピア】#5

【ザ・ビースト・オブ・ユートピア】#5

◇総合目次 ◇初めて購読した方へ  ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 4 ← 「嗚呼、なんという事だ、厭わしいジツを使う!」 「アスクレピオス、遊んではだめよ」 「心しよう、愛しいヒュギエイア。このゴミはどんな声で泣くだろうね」 「私も楽しみだわ、アスクレピオス。でもね、楽しむには用心深さが必要よ」  2人のロイヤルコートはデスドレインを挟むように足を運び、間合いを取った。 「ヘヘヘヘヘ……治ってんのか……? 何だそりゃァ……!」  デスドレインは猫めいて、残忍貪

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【ザ・ビースト・オブ・ユートピア】#4

【ザ・ビースト・オブ・ユートピア】#4

◇総合目次 ◇初めて購読した方へ  ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 3 ←  ヘクサーは深呼吸した。この「セッタイ待合室」から外部と話をする際に用いるインタフォンUNIXのパネルを、一息のキアイでこじ開ける。モーターオトモがLANケーブルを飛び出させ、非常用のLANポートに直結した。 「ヌンヌンヌンヌン……」  モニタに01ノイズが流れた後、「メンテナンス重点」のミンチョ文字が表示された。ヘクサーは両手をかざしてホームポジション姿勢を取り、エアタイピングを行う。パワリオ

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【ザ・ビースト・オブ・ユートピア】#3

【ザ・ビースト・オブ・ユートピア】#3

総合目次 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 2 ← 「何だ……このジツは!?」  エリダヌスは呻いた。暗黒物質は泥めいて、振り払えばそこにこびりつき、ゆっくりと、だが決して解放せず、拘束の力を強めていくのだった。デスドレインはエリダヌスに顔を近づけ、囁いた。 「アンコクトン・ジツ。だとよ」  エリダヌスの骨が軋み、ゆっくりとねじ曲がり、砕けてゆく。エリダヌスはもがき、抗い、やがて、この力から逃れられぬと悟ったとき、恐怖と苦痛の悲鳴をあげた。それは長い悲鳴だった。 ◆◆◆

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【ザ・ビースト・オブ・ユートピア】#2

【ザ・ビースト・オブ・ユートピア】#2

総合目次 ◇1 ◇2 ◇3 1 ← 「シュコーッ!」「シュコーッ!」  タリヤがドアを開けるなり、ガスマスクの教導兵は中へ踏み込み、銃で威嚇した。タリヤは悲鳴すら忘れ、ただ棒立ちになっていた。  そしてロイヤルコートが入ってきた。裾が足首まである、モノトーンの上衣を着ている。これが彼らのシグネチュアであり、教導兵のなお上のヒエラルキーに位置する存在だ。 「タリヤ・カミカ=サンですね」  ロイヤルコートの男は金属のメンポを装着していた。即ちニンジャである。タリヤを見

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【ザ・ビースト・オブ・ユートピア】#1

【ザ・ビースト・オブ・ユートピア】#1

総合目次 ◇1 ◇2  広場に走り来た2階建ての朝のバスに、むさくるしい身なりの市民が殺到した。罵り合う者らを溢れさせ、灰色のバスは即座に発車、エメツ混じりの黒い粉塵を残す。 「チクショ!」「死ね!」  弾き出され、仕事にあぶれた連中は野蛮なキツネ・サインを掲げるが、すぐに表情を強張らせ、路地へ歩き去った。広場に教導兵の一団が行進してきたのだ。ガスマスクと銃剣を煌めかせる灰色の兵士達。  彼らが整列し灰色の空を見上げると、黒い墨汁じみた軌跡を滲ませ、エメツ反重力クラフ

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