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2016年の11月にnote上でスタートした「NINJA SLAYER PLUS」(PLUS)は、最新スピンオフや設定資料集の公開場所であり、2010年から続くTwitter無料連載支援のためのドネート窓口でもあります。 📡ニュース / 更新まとめ ◆AoM本編3部作と「スズメバチの黄色」から続く最新シリーズはここから。3部作の戦いから10年後、2048年を舞台に新たなニンジャスレイヤーが誕生する。 AoMシーズン1:サンズ・オブ・ケオス編 ニンジャスレイヤー「マスラ
総合目次 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 ◇9 ◇10 ◇11 ◇12 ◇13 ◇14 ◇15 14 ←
総合目次 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 ◇9 ◇10 ◇11 ◇12 ◇13 ◇14 ◇15 13 ← 全き闇を照らすのは、ヤモトの頭上数十インチ地点を回転する数枚のオリガミの桜色の光だった。後は各々のニンジャ三人の暗視力だ。特に目が効くのはブルーブラッドだ。カルーセル殺戮空間の直上はアリの巣じみた迷宮通路になっていた。通路のあちこちに、いつの時代に作られたものともわからぬ錆びた鎖と、そこに繋がれて力尽きたと思しき、しなびた骸骨の残骸がへたり込んでいた
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総合目次 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 ◇9 ◇10 ◇11 ◇12 ◇13 ◇14 ◇15 10 ← 「アバー」「アバー」「アバーッ……」 群れをなすネオサイタマ・ゾンビーを、ネズミハヤイDIIIのロウンモウワー・アタッチメントが容赦なく轢き潰し、切り裂き、腐肉と腐汁を撒き散らしていく! 「アーッ!」 隣接ビル屋上から落下してきたペケロッパ・ゾンビーがボンネットに叩きつけられ、捻じ曲がった両手足をバタつかせて、フロントガラスに張り付いた。ギャ
総合目次 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 ◇9 ◇10 ◇11 ◇12 ◇13 ◇14 ◇15 9 ← 「アバーッ!」 ムササビめいてひろげられた肉のマントから、無数の触手がのたうち、爆ぜ飛んだ。それらは猛烈な勢いでネズミハヤイに襲いかかった。触手先端部に鉤爪を生やし、ネズミハヤイのシュラインの縁を捉えた。 「アバババーッ!」 空中でネズミハヤイを捕捉した不定形のゾンビーは身体の質量を背中に集中させ、巨大な腕を生やした。腕はおぞましい鎌状に変形し
総合目次 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 ◇9 ◇10 ◇11 ◇12 ◇13 ◇14 ◇15 8 ← BOOOOM……KABOOOOOM……! 空に雷光が立て続けに走り、稲妻が降り注いだ。ねじくれた光の柱は避雷針に落ちず、虚空に爆ぜ……楕円形の輪郭を浮かび上がらせた。それはステルス塗装がほどこされたゴーストツェッペリンである。 「オオーッと! 今のはキたぜ!」 大海賊船の操舵甲板めいた装飾がほどこされた艦橋において、操舵するオチムシャ姿の双頭
総合目次 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 ◇9 ◇10 ◇11 ◇12 ◇13 ◇14 ◇15 7 ← ドゥーム……ドゥーム……ドゥーム! 「アバー」「アバー」「アバー……」「アバーッ!」 「アイエエエエ!?」「アイエエエエエ!」 ナムアミダブツ! 頭を揺らしていた客たちが困惑する客たちに襲い掛かり、食らいついた! 「キャモンエビリワン! ネクロナイッツァ!」 ピンクモヒカンゾンビーは花嫁ゾンビーからマイクを奪い返し、こめかみのカタナを抜き
総合目次 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 ◇9 ◇10 ◇11 ◇12 ◇13 ◇14 ◇15 6 ← ドンツクドンツクブブンブーン! ブンツクブンツクブンムムーン! ダカダカディカダカドドンドゥーン! 極度増幅されたベースサウンドとBPM126のビートがグラス表面にミニマルなさざ波を立てる。蛍光色のライトが天井高くのミラーボールから降り注ぎ、ヤモトとジェノサイドの輪郭を、桃色→黄緑→黄色→紫→水色のローテーションで照らしていく。 天井はとにか
総合目次 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 ◇9 ◇10 ◇11 ◇12 ◇13 ◇14 ◇15 「見つけたぜェェ……裏切者のジェノサイド……!」 ゾンビーはメンポのエギゾースト・パイプから、ディーゼル車めいた蒸気を吐いた。そしてアイサツした。 「ドーモ……エクスカベーターです……!」 「ドーモ。ヤモト・コキです」「ドーモ。ジェノサイドです」 二人はアイサツを同時に繰り出した。オジギの頭が戻るその刹那、エクスカベーターの巨大質量が突っ込んできた!
総合目次 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 ◇9 ◇10 ◇11 ◇12 ◇13 ◇14 ◇15 4 ← 「2038年に、ひどいイクサが終わった。アタイの街……ニチョームは、アマクダリ・セクトの奴らから、ずっと攻撃を受け続けていた。ツキジでも戦闘があった。覚えてる? ジェノサイド=サン」 「多少はな」 ヤモトは一斗缶の焚火に固形燃料を投げ込んだ。二人はスタンピード・ストリートを離れ、人気のない廃駐車場で夜を迎えた。火を囲み、向かい合って座っている。
総合目次 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 ◇9 ◇10 ◇11 ◇12 ◇13 ◇14 ◇15 3 ← 配電ワイヤーの上を走りながら、二人のニンジャは手短な会話を交わした。 「まず、今は2040年」 ヤモトは言った。 「いつから寝ていたの?」 「ああ。そもそもそれを知らねえ」 ジェノサイドは答えた。 「確か昔は、アマクダリがどうとか……」 「わかった。じゃあ2年ぐらい寝てたのかも」 「そうか。もうすこし話を聞く必要がありそうだな。だ
総合目次 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 ◇9 ◇10 ◇11 ◇12 ◇13 ◇14 ◇15 2 ← 「……ヤモト……ああ……そうだった」 ジェノサイドはヤモトを助け起こした。 「そういう名前だった。桜色で……オリガミだ。そうだな」 「そう」 「俺は……ジェノサイド……ああそうだ。俺はジェノサイド」 「うん」ヤモトは埃を払った。「ありがとう。助かった」 「そりゃ何よりだ」 「でも、どうして……ここに」 ヤモトはジゴクめいた事務所を見渡
総合目次 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 ◇9 ◇10 ◇11 ◇12 ◇13 ◇14 ◇15 1 ← KABOOOM! 「アバーッ!」 時刻は午後2時! ウシミツ・アワーから最も遠い健全時間帯であったが、このストリートではそれでも十分に危険だ。廃車が爆発炎上し、ジャンクを漁ろうとしていたヨタモノが炎に包まれて地面を転げた。 「ヤッタゼ!」「バカ!」「ゲット!」 物陰から三人が飛び出し、手にしたバールでヨタモノを繰り返し殴りつけた。 「グワ