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1 ← 「ミート・モチをひとつ」「ハイ、ドーゾ……おや?」 屋台のおやじはハンチング帽を被った男の面影を目ざとく思い出した。 「アンタ、ええと、誰だっけ……ドラゴン・ドージョーの!」 「ああ」フジキドは破顔した。「よく覚えているな」 「こちとら屋台のプロフェッショナルだからね!…
前作:【ドラゴン・ドージョー・リライズ:始動編】 「ひとつ! ドラゴン・ウシロ・アシ!」 「「「イヤーッ!」」」 「ふたつ! ダブル・ドラゴン・アゴ!」 「「「イヤーッ!」」」 岡山県のオンセン街、シズカガオカのドラゴン・ドージョー分館。分館とは言うが、その実態は青果店「美しい…
標高2000メートル超、岡山県のカッパドキア遺跡めいた峻厳な山脈の頂上付近。その日の空は青く澄み渡り、さながら、彼女の晴れやかな心を映しているかのようだった。風雨に晒されたドージョーをあらためて清め、ようやく彼女は再びドージョー正門に、「ドラゴン・ドージョー」の金文字看板を掲げるに…