サムライニンジャスレイヤー 【ウェイ・ダウン・トゥ・ヘル】 #2
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ニンジャスレイヤーは揺るぎない殺意の眼で、蠍衆の大将格を睨んだ。敵はまごうことなきニンジャにして偉丈夫。背丈は七尺に近く筋骨隆々。具足を含めれば体重は己の二倍……あるいは三倍近くあろう。果たして如何にして斬り崩すか。敵の名乗りが終わるまでに、決断せねばならぬ。
「なるほど、貴様が不死身のサムライか……!」蠍兜のニンジャは居丈高に腕組みし、呵呵大笑。そして挨拶した。「相手にとって不足無し! ドーモ、スコルピオです!」その大音声だけでニンジャスレイヤ