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◇総合目次 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 ◇9 「夢の終わる地……」ウイスキー・グラスをいつまでも磨きながら、インダルジは舌の回らぬ言葉を吐く。「なんと心安らぐ言葉だろう」 店に客は一人もない。インダルジが話しかけているのは酒場の隅に飾られた等身大の人形である…