ダイハードテイルズ・マガジン

【ペイルホース死す!】(まとめ版)

【ペイルホース死す!】(まとめ版)

1 1:侵犯者は五人 曇天の下、地平めがけ幾重にも折り重なる丘の表面を絨毯のように覆う黒い麦の穂は、この穀物プランテーション惑星の主要な輸出物であり、双子王の富の源である。では、まっすぐに伸びる舗装道路の脇に等間隔で突き立てられている棒状の物は? 柱? 道路灯? アンテナであろうか? 否。 近く寄って見れば、それがなにか、すぐにわかろう。樹木を削って作られた長い杭……串……礫……のようなものだ。天を指す等間隔のそれらには朽ちた骸骨が絡みつき、空っぽの眼窩を晒している。つ

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【さいはてのペイルホース】#3

【さいはてのペイルホース】#3

ポータル ◇1 ◇2 ◇3 2 ←    断崖に閉ざされたこの村に繋がる道は三つある。ひとつは蟻の穴。<炎>のペレクと、彼に裏切られた盗掘仲間が用いた道だ。もうひとつは断崖の亀裂で、葉脈のように無数に枝分かれする不毛の渓谷地の入り口だ。これはキャプテン・デスが用いた。三つ目は階段。どこへ通じるのかもわからぬ、細く狭い削り石段が上へ伸びているが、これを試した村人は居ないという。どのみち、崩落によって塞がれてしまった。ミヤがペレクとキャプテン・デスを導いたのは、このどれでも

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【さいはてのペイルホース】#2

【さいはてのペイルホース】#2

ポータル ◇1 ◇2 ◇3 1 ←  彼は谷底で目覚めた。空は頭上のずっと高くにあった。  そこには砕けた岩々と、染み出す水と、影があった。緑馬もピオも見当たらなかった。  キャプテン・デスは立ち上がった。痛むが、動ける。外套はある。ブリンクを試みたが、機能しない。この場所が深すぎるのか。 「……ひとり」彼は呟いた。「まずいな。これは」 ◇◇◇  <炎>のペレクは瓦礫の囲いの中に固形燃料を詰めて点火し、歪んだ鍋を温めはじめた。彼の髪は橙色で、風も無いのに、ゆらゆ

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【さいはてのペイルホース】 #1

【さいはてのペイルホース】 #1

ポータル ◇1 ◇2 ◇3  薄暗い店を漂う没薬の煙は、紫肌の楽師が奏でる骨琴の音と絡み合って、その幻惑作用を一層強いものとする。壁一面には無数のイコンが飾られている。砂金を用いた神秘的な光の表現が、薄闇の中で濡れた輝きを放つ。当然それは信仰心からのものではなく、風化時代への単純な美的興味からのディスプレイだ。  店には様々な種族、様々な生業の客が居た。店に入って来た少年は、しかし、陽の光の下をまともに歩けない者たちでごった返す中にあって、やはり異質であった。  諍いや

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【日報】今後のDIY電子出版などについて

【日報】今後のDIY電子出版などについて

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