ダイハードテイルズ・マガジン

朔之女学院の呪い(冒頭800字)

朔之女学院の呪い(冒頭800字)

 伊月ウイは三人の中で一番弱かったが、殺されたのは最後だった。  最初に殺られたのは須藤ミマ。天井から落下攻撃を仕掛けた彼女を、騎士は振り向きざま斬って捨てた。二刀流のカタナ。事前情報通り、近接タイプの騎士だ。だが、速さが異常だった。  ミマの呪いは朔女の第二学年で最強と言われていた。緑のバレイヤージュも似合っていた。その彼女が容易くバラバラになった。 「まず一匹だ!」  甲冑の騎士が吠えた。騎士は人語を解する。なのに人間をただ殺す。身長も三メートルある。最悪だ。

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「パルプ小説の書き方」マガジン目次

「パルプ小説の書き方」マガジン目次

“おれがこれから始めようとしているのは、予測変換やAIの力が及ばない世界、つまり血肉が通ったほんもののPULPだ。嘘まみれの砂の上にいっしゅんで築かれた業者RTの城ではなく、乾いたレンガをいっこずつ積み重ねて作った確かなモーテルだ。危険な銃弾飛び交うMEXICOの地でそうしたモーテルに逃げ込み、ぬるいビールを飲み、パルプを開いて味わう一時のやすらぎ。・・・・これは時代の主流におもねらず、つねに真の面白さだけを求める、そんなお前のために書かれた記事だ。”  - 逆噴射聡一郎 

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【ペイルホース死す!】(まとめ版)

【ペイルホース死す!】(まとめ版)

1 1:侵犯者は五人 曇天の下、地平めがけ幾重にも折り重なる丘の表面を絨毯のように覆う黒い麦の穂は、この穀物プランテーション惑星の主要な輸出物であり、双子王の富の源である。では、まっすぐに伸びる舗装道路の脇に等間隔で突き立てられている棒状の物は? 柱? 道路灯? アンテナであろうか? 否。 近く寄って見れば、それがなにか、すぐにわかろう。樹木を削って作られた長い杭……串……礫……のようなものだ。天を指す等間隔のそれらには朽ちた骸骨が絡みつき、空っぽの眼窩を晒している。つ

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【灰都ロヅメイグの夜】 ハルコ=プギジュの鯨 (後編)

【灰都ロヅメイグの夜】 ハルコ=プギジュの鯨 (後編)

【前編へ】 ┳┳┳┻┏┳━┻┓┳┳┳┻┳┻┳┻┏┻┳┳┓  霧と酩酊の都においても、時だけはひとしく速やかに進んだ。ゼウドと別れてから、早くも一刻が経過しようとしていた。グリンザールは赤光刀の儀式を完了させるべく、脇目も振らず秘薬の調合を続けた。すなわち泡立つ〈魔女の羊水〉、呪わしき三号硫黄、紫含まぬ数本の赤髪、磨り潰したる多孔質の火葬骨炭、黄金の蜂蜜、そしてホタルトンボの精髄と油を小瓶の中で混ぜ合わせ、古言語の呪詛とともに刀身に塗り込むべし。

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BOOBS BAND(11) ブーブス・アークティック!!!

BOOBS BAND(11) ブーブス・アークティック!!!

ダカダッダッ、ダカダッダッ、ダー、ダカダッダッ、パッパパーパパパパー、パパパパー、パー、パー KADOOOOOOOM! (ダミ声)荒野を旅するセクシー美女バンド軍団、我らが女神、ブーブス・セクシー・ストライキング・バンド、BSSB! フォクシー!「アーハ? 今日のサンドバッグはアンタってわけ?」セクシー! ソー・セクシー・エクスプロイッティン・ブルネット・ビューティー!  知性とウィットと強い意志を備えた我らがリーダー! ギターリスト! ブロンディ!「ねえ、いい事考え

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【ブーブス・サイバーパンク!】

【ブーブス・サイバーパンク!】

ブーブス・サイバーパンク!  ダカダッダッ、ダカダッダッ、ダー、ダカダッダッ、パッパパーパパパパー、パパパパー、パー、パー。KADOOOOOOOM! (ダミ声)荒野を旅するセクシー美女バンド軍団、我らが女神、ブーブス・セクシー・ストライキング・バンド、BSSB!  フォクシー!「アーハ? 今日のサンドバッグはアンタってわけ?」セクシー! ソー・セクシー・エクスプロイッティン・ブルネット・ビューティー!  知性とウィットと強い意志を備えた我らがリーダー! ギターリスト!

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【灰都ロヅメイグの夜】 ハルコ=プギジュの鯨 (前編)

【灰都ロヅメイグの夜】 ハルコ=プギジュの鯨 (前編)

【灰都ロヅメイグの夜】は、魔法殺しの隻腕剣士「グリンザール」を主人公とする、ダーク・ゴシック・ヒロイック・ファンタジー連作短編集です。荒野に聳える多層都市「ロヅメイグ」を舞台に、数々の血腥い冒険が繰り広げられます。クラシックスとは設定がいくらか異なっていますが、灰色の都では些細なことです。 “多層の蜘蛛巣の如く張り巡らされた、幾千もの街路橋。スタウトを呷り、亡霊じみた雑踏に紛れ、気紛れに天を仰げば、暗黒星瞬く空の下、灰都ロヅメイグの夜に、無数のカンテラが天界の灯火の如く揺れ

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2019年10月に「第2回逆噴射小説大賞」を開催します

2019年10月に「第2回逆噴射小説大賞」を開催します

“おれがこれから始めようとしているのは、予測変換やAIの力が及ばない世界、つまり血肉が通ったほんもののPULPだ。嘘まみれの砂の上にいっしゅんで築かれた業者RTの城ではなく、乾いたレンガをいっこずつ積み重ねて作った確かなモーテルだ。危険な銃弾飛び交うMEXICOの地でそうしたモーテルに逃げ込み、ぬるいビールを飲み、パルプを開いて味わう一時のやすらぎ。・・・・これは時代の主流におもねらず、つねに真の面白さだけを求める、そんなお前のために書かれた記事だ。”  - 逆噴射聡一郎 

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ENDSINGER翻訳作業中です(杉ライカ)

ENDSINGER翻訳作業中です(杉ライカ)

KADOKAWA/エンターブレインから日本語版が出ているジェイ・クリストフ=サンの和風スチームパンク小説「ロータス戦記」シリーズ、最終巻(5&6巻)となる「エンドシンガー」の翻訳作業を進めています! こちらもトリロジーの最終巻にふさわしい、とても素晴らしい内容です。めちゃくちゃ面白い。前巻から結構間が空いてしまったので、なるべく早くみなさんのもとに届けられるよう作業を進めています!

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【さいはてのペイルホース】#3

【さいはてのペイルホース】#3

ポータル ◇1 ◇2 ◇3 2 ←    断崖に閉ざされたこの村に繋がる道は三つある。ひとつは蟻の穴。<炎>のペレクと、彼に裏切られた盗掘仲間が用いた道だ。もうひとつは断崖の亀裂で、葉脈のように無数に枝分かれする不毛の渓谷地の入り口だ。これはキャプテン・デスが用いた。三つ目は階段。どこへ通じるのかもわからぬ、細く狭い削り石段が上へ伸びているが、これを試した村人は居ないという。どのみち、崩落によって塞がれてしまった。ミヤがペレクとキャプテン・デスを導いたのは、このどれでも

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