逆噴射小説大賞2019:エントリー作品
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本
Gravedigger: or Last Tourist
『第一分隊、例のモノを確保。付近に異常はないか。オーバー。』
「第三分隊、異常なし。オーバー。」
廃墟の中を進むライトグリーンの対火対爆作業服を着込んだ一団。そのリーダー格と思わしき男は無線機を再び腰のホルダに戻す。
労働から開放されたら、あなたはどうする?
あらゆる生産・サービスがオートメーション化され、完全リサイクルが実現。人々は地方自治体からの給付金をもってその成果物を消費する