逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

627

こいつをどうにかしてやりたい

「んーとね、じゃあパパとお父さんのナレソメが知りたい」
「…はぁ?」
「いいじゃん、一緒に暮らしてればいずれは話すことになるだろうし」
「いいのかお前は ちったぁ脳みそ使って会話しろや」

――――

 寒い。いちおう家ン中とはいえ、この寒さにはまいる。おまけにこの部屋、四方がステンレスで囲まれてて、まさに缶詰状態。普通、家の中にこんな牢獄みたいな部屋作らんだろ。窓はないし、薄暗い明かりは点きっぱ

もっとみる

隠さない秘密

私は、上司の秘密に初めから気づいていた訳ではなかった。ただ、自分とは違うなにかを感じていた。結果それが壮大な秘密を知るべくして知ってしまったというだけ。

それは「所帯じみていない」という点だった。彼女は既婚で子どもが3人いる。にも拘らず、たくあん臭くない。つまりは「母」を感じないということだ。むしろ清々しいほど「女」だった。それが違和感。
どんなに彼女が子どもの話をしても、たまに学校行事で外出し

もっとみる
YEAH(・∀・)♪
12