逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

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獏と蝶々

大あくびが出た。どう考えても最近の悪夢のせいだ。
「ずいぶん眠そうだな?あのクソ会社やめてぐっすりじゃないのか?」
俺の数少ない友人の山内が心配してくれた。
「いやそれがどうもここ数日変な夢…悪夢が続いてなぁ。」
「悪夢ぅ?お前そんなの気にするタイプだったか?」
「同じような内容ばっかりなんだぜ?しかも寝覚めは決まって最悪。いやでも気になるさ。」
「あー…そういう悪夢って夢の中にいるときは妙に怖か

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