逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

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サン・フォア・ザ・サン

打ち下ろした拳が少年型ロボットの頭を打ち砕く。奴は少年のかたちこそしているが両腕に投擲型トマホークが埋め込まれており、ゴング直後にこちらの頭を吹き飛ばしに来た。セコンドの情報がなければあれで負けていた。

 頭部に埋め込んである基盤を抜き取った私の腕をレフェリー型ロボットが差し上げ、津波のごとき歓声と怒号がバトルグラウンドに響く。快感を知る回路はあるが、感慨はない。セコンドとともに控え室へと歩く。

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