逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

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右腕狂想曲

「買っちゃった、買っちゃった、買っちゃったんたかた〜ん、フンフンフフーン」
 夜の街を一人の女子高生が歌い踊りながら往く。大きな買い物の後の開放感。今の彼女は正に有頂天そのものだった。
 今の彼女にとって、店の電光看板はスポットライトであり、呼び込みの電子音声は万雷の拍手と歓声である。
 踊り狂うこの女子高生は全身サイボーグでありながら、生身の者と外見がほど近い官制規格品で構成されている。
 ただ

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