逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

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彼の名は

今日は11月13日、金曜日だ。今は夕方で木枯らしが冷たい。僕はいつものように近所にある廃工場の裏の原っぱの真ん中に寝転んで夕暮れを待った。
 目を閉じる。そして、心の中でゆっくりと三つ数える。
 きた。あの感覚が……。ネオンサインのようなサイケデリックな色彩のイメージが強烈に僕の心をとらえ始める。そして頭が少しボーっとしてくるとやってくる。
 今日は満月だ。現実の月は銀色に輝いている。
 しばらく

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(ゝ。∂) ありが㌧☆*+
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