逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

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その男チャーリイ

だいたい、チャーリイってやつについて町の連中みんなが言ってることときたら、てんで、ばらばらだった。

かんかん照りの暑い日に、帽子もなしでやってきた。からっからに乾いた風のなかを、よろめくみたいに歩いてた。ジョージの店にころがりこんで、ケニーのピアノをこきおろした。教会のオルガン弾きも、やつを見るなり逃げ出すしまつ――。

それもそのはず。

ほんとのとこ、チャーリイがどこの生まれの何者なのか、知

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