逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

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阿吽昇天:装震拳士グラライザー(68)

「……で、だ」

 敵から奪った剣を喉元に突きつけたまま、俺は変身を解除する。

「リュウ。お前を蘇らせた黒幕は、誰だ?」

「ゲホッ……はは……息上がってるの初めて見たなぁ、グラライザー」

 この状況でなお、そいつはペテン師めいた笑みを浮かべている。

 人造人間リュウ。

 世界征服を目論む秘密結社<イザナギ>の大総統にして、俺の最強の宿敵だった男。

 そう。宿敵、だった。

 ──50年

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