逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

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南蛮由来重地獄音楽芝居 源兄弟遣魔合戦(パイロット版)

その時義経は、自刃に追い込まれていた。
戦を続けるは弁慶ただ一人、他の諸々は物言わぬ。
燃ゆる寺の門前にて、血反吐を吐き捨て彼は立つ。文字通り矢面に立つ。数百本の矢の雨が彼を飲み込もうとしても、彼は立っていた。
「しかし、修羅に心を売ったか。藤原泰衡!」
弁慶は叫んだ。この時初めて弁慶は恐怖した。無理もない。
弓を射るのは骸骨の群れ、迫る歩兵は赤い鬼。ついで髑髏で出来た紫色の炎を噴き出す重戦車に乗

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