逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

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ロンドン・コーリング

––ピピ、言語設定ヲ変更シマシタ––
後ろから話しかけてくる男に、携帯情報端末が反応したようだ。

「失礼、そこのお二人。道を尋ねたいのだが、大英博物館はコチラで合ってますかな?」

「いいや、あっちの通りの角を右に曲がって真っ直ぐだぜ。案内しようか?」

「いや、案内は結構ですよ。たいへん助かりました。」

「当たり前の事をしたまでだぜ、英国紳士として!」

男は、触手3本で頭上に8の字を切るグ

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