逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

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クズ星兄弟の日常

introduction

「なぁ兄貴」
 寒風吹きすさぶ午前11時の歌舞伎町を、ただでさえ猫背の背中をさらに丸めて歩きながら、セイが前歯の一本欠けた口を開く。
「なんだ」
 俺はヤツの顔を見ないままぞんざいに応える。
 ヤツから俺に話しかける時、それは大抵ロクでもない内容だと知っているから。
「キャバクラとピンキャバって何が違うんだろう」
 やっぱりと心の中でため息を吐く。
「キャバクラはお触り

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ばんざーい!!
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