逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

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焼肉大食い世界選手権 国内予選編

狭い店内。油と脂でぬるついた、なお狭いカウンター席に二人の"戦士"が座っていた。

一人は固太りの大男。よく日焼けし、角刈りと顎髭がもみあげで繋がった猛獣のごとき男である。
もう一人は線の細い色白の女であった。いや、少女と表現した方が適切であろう。染めているのかなんなのか、真っ白な長い髪を後ろで括りポニーテールにしている。

店に他の客はいたが、皆一様に静まり返り二人の動向を見守っている。彼らは客

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