逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

632

【蓼、パンを食う】 #逆噴射小説大賞2019

仁志は台所から聞こえる、カサカサとした音で目を覚ました。幾分飲みすぎたか、だがたしかに音がする。

恐る恐る台所へ向かい、声を出した

「だれか、いるのか」

数秒の沈黙の後、落ち着いた声がした

「いるよ」

明かりをつける。誰もいない

「だれだ!どこだ!」

「蓼だ。ここにいる」

たしかに、テーブルの上には一株の植物

その傍ら、朝食にと買っておいたクリームパンが散らかっている

「なにを

もっとみる
消化されてたまるか!
16