逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

627

ガンアンドコフィン

 校舎に入った瞬間から何か様子がおかしかった。
 教師も生徒も誰もいない。
 中学校が無人になる時間にはあまりにも早すぎる。
 三階の教室を横から夕陽が不気味に照らす。

 そして、一人もいない生徒の代わりにいたのが、ゾンビだ。
 青白い病的な肌で、のしのしと緩慢に動く生ける屍。

「なんでっ、なんで学校にゾンビがっ!」
 それと目があった瞬間に、それまで恐怖のあまり立ちすくんでいた少年は一目散に

もっとみる
お読みいただきありがとうございました!
7

幻想狩人と頂点捕食者

回転式杭打砲が火を噴き、奴の五体をバラックに縫い留める!
だが油断はできねえ……肉体を分離再構築して逃げる気だ、させるか!
サブアームの紫外線灯を焚き、動きを封じる。計算通り!最後の一発を寸分違わず心臓に打ち込むと奴の肉体はすぐに崩れ始めた……よし、死んだな。
討伐の証に骸から牙を拾い上げる。これを持ち帰れば一仕事終わりだ。

俺、レッドウッドの生業は<幻想狩り>だ。
物心つく前に起きた《大表出》

もっとみる
海の神秘:サメ肌のザラザラは歯と同じ材質
22