逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

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記事

呪われたので呪い返しにいこうかな

足音が聞こえる。
本当は鳴っているハズの無い足音が……。

ぺたっぺたっ

理由はわかってる

ガチャン

あ、壁に飾ってた額縁が落ちた。
ポルターガイストって本当にあるんだー。

確か日本では家鳴り(やなり)っていう妖怪だっけ?

とか、どーでもいい無い雑学が頭をよぎる。
そういえば子供の頃妖怪をメダルにして集めるのが流行ったっけ。
妖怪のせいなのね。そうなのね。

もうすぐ死んじゃうんだと思う

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玻璃盤(ハリバン)の胎児【第2回逆噴射小説大賞応募作】★ご注意:胎児や生命に関する不快な表現が含まれています。

月のない闇の中、おれは、リアカーを引く。

おれの名は、AKI 。

チリン、チリン、チリン、古びたアパルトマンに挟まれた石畳の上を、鈴を鳴らしながら引き歩く。

リアカーの一番前には、ホルマリンで満たされた茶色の甕を、残りのスペースには、ちょうどメロンが入るほどの円筒形のガラス瓶(玻璃盤)を載せて。

チリン、チリン、チリン、カシャ、カシャ、カシャ。

一棟のアパルトマンから、前掛けで何かを隠し

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あなたのハートをいただきました。
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