逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

626

転校生は巨獣と微睡む

「グッド・アフタヌーン、吾が友」

 目の前にいる、見目の良い男はニヤニヤしながら大仰に両腕を広げる。
 長い白髪を一つに束ね、赤いロングコートを着た姿は、漫画に出てくる登場人物めいている。

 僕の夢に何度も出てきた男で、顔見知りだ。
 夢の中でって注釈をつければ、だけど。
 で、今は真っ昼間の午後四時で、僕は下校の真っ最中。

 そして、僕は殆どの人間とおなじで、映画と違って夢と現実の見分けく

もっとみる
ありがとうございます! 励みになります!
5

【精霊の御前 仮面は踊る】 #逆噴射小説大賞2019  怖いの注意

どこかの民族の仮面

友人にもらったもの

何故こんな不気味なデザインの仮面をわざわざお土産にと思った

受け取りたくはなかった

でもある種の後ろめたさが私を支配した

その夜

私は夢をみた

仮面をつけた人が踊っていた

火を焼べ、宙へ焔の粉が舞う

翌日

また夢をみた

例の男は火を焼べ 踊る

時折 視線が合った気がした

夢 3日目

崇高、畏怖を併せ持つ何か

それに捧げるもの

もっとみる
次回もよろぴくね
10