逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

632

ガンアンドコフィン

校舎に入った瞬間から何か様子がおかしかった。
 教師も生徒も誰もいない。
 中学校が無人になる時間にはあまりにも早すぎる。
 三階の教室を横から夕陽が不気味に照らす。

 そして、一人もいない生徒の代わりにいたのが、ゾンビだ。
 青白い病的な肌で、のしのしと緩慢に動く生ける屍。

「なんでっ、なんで学校にゾンビがっ!」
 それと目があった瞬間に、それまで恐怖のあまり立ちすくんでいた少年は一目散に教

もっとみる
お読みいただきありがとうございました!
7