逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

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Midnight Hero ─あるいはクラブで酔いつぶれた俺が異世界に召喚されて救世主になる話

〈エピローグ〉

「じゃあ、これでお別れだ」
三日三晩続いた宴は強烈な頭痛を置き土産に残して去った。二日酔いに始まったこの冒険が二日酔いで終わるのもまた道理。こちらの世界にいられるのももう僅かだ。
彼女は俺の言葉にそうね、と言って俯く。
夢から始まった夢のような日々は紛れもなくREALだったが、俺にとってのREALはここではない。帰らねばならない。そう、誰もが理解っていた。

だが辛気臭いのは性に

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