逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

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ゴールデンスベアー

敵機体をパワーに任せて抑え込み下敷きにする。馬鹿が!重量級のベアー型が軽量級のガゼル型で振り解けるものか。
 コックピットを狙ってクローを振り下ろす。数度の打撃で完全にひしゃげた。
 18m級の格闘戦は俺の十八番だ。

 敵機全撃破を確認して機体から降りる、外はひどい有様だ。
 歩兵共は既に全員、近接用バルカンでミンチに変えた。
 「こいつら何者だ?」
 IFF(敵味方識別装置)を切った最新機体

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アリガトウドスエ(奥ゆかしい電子マイコ音声が流れた)
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世界の歴史シリーズ:アメリカ合衆国 ─ 多民族社会の光と影 〜失われたサラダ・ボウルとしての未来〜

人種のサラダボウルというのは、かの大国アメリカを象徴する代名詞のひとつであった。
 トマト、レタス、キュウリにオニオン。様々な種類の野菜が混ざりあい、それぞれの持ち味を活かしながらサラダというひとつの料理として存在するというそれは、文化的多元主義の象徴にして合衆国を表すキーワードとして知られている。
 実際、人口の多数を占めるのは白人ではあったが、ネイティブ・アメリカン、黒人、ヒスパニック、アジア

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冬優子を救ってくれ
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