逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

637

神の化石 -ガリュンルガプ博物誌-

最初に言っておく。
 この物語は夢オチで終わる。
 その上伏線も一切回収されない。
 なげっぱなしである。
 つまり佐伯、お前が間違いなく不満を覚えるであろう物語だ。
 だが、現実なんてそんなものである。
 それを、今からわからせる。
 心して読め。
 しかるのちに凹めばいい。

 その博物館には、神の化石が展示されている。

 走る電車から眺める外の光景に、忍者もしくはマリオを走らせたことのない

もっとみる
ありがとう!
29

星鮮士の刃

蟹座55番星・e惑星。果てしなく広がる荒野の真ん中、俺達は全長13m級の「カルキノスダイオウガニ」と対峙していた。

 奴はこの惑星の固有種で、巨大な体躯に強靱な甲殻、戦闘ロボットの装甲板すら圧壊させうる鋏を持つ。しかし関節と甲殻の継ぎ目はこのサイズの生物にしては脆弱。勝てる相手だ。

 独特のリズムで鋏を鳴らす威嚇には構わず、振動ブレードを起動しつつ一斉に駆け出す。突進する俺たちを迎撃せんと大蟹

もっとみる
スキがスーッと効いてこれは…ありがたい……
23