逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

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記事

ナごやかWITCHジャンクション決壊

お婆ちゃんが言うには人生は完璧な大聖堂なんだけれど今になって間違いだって気が付いた時にはもう遅くてボクは完全に真っ黒くろけの反骨の魔女って呼ばれている。
 反体制は言われる程クールじゃない。今だってどうかしてる。
「ブームブーム!ブブームブーム!私はサメ映画ならアサイラム一択なんだけどゾンビ映画ならロメロの奴しか認めないよー!で、弁天、顔色悪いしくるくるパーマとゴスロリもダサいけどドウシタノ~?」

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叫ぶぜゲッター!
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デッド・アンド・アライブズ

その日は不幸続きだった。

「こっちだ! 早く!」

 少年に手を引かれるがままにシノは駆ける。彼女はいまだ混乱の中にあった。どうしてこんなことになっているのだろう?

 背後からは呻き声の群れが追ってくる。引き離してはいるものの、執念深くついてくるのだ。

 二人は廃墟同然のビルへと駆け込んだ。それと同時に響いた銃声に、シノは身体をびくりと震わせる。

 背後を見ると、追手の一人

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キャバァーン!
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【小説】終ワリノ電車ノ向コウガワ

オレンジ色の静かな光が、中身が半分になった梅酒のグラスについた水滴に反射する。

わざと腕時計の時刻に気づかないように、彼のブルーのネクタイと浮き上がった喉仏に視線をあわせた。

ふたりきりの個室の外、数十分前までは人の気配が絶えなかった居酒屋が、だんだんと静かになっていく。夜が更け、終電が近い。あたしは、まだ知らないフリをしている。

タイムリミットに気づかないでと願うあたしの携帯が、テーブルの

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樹上のリス
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the BODY vs 最強女子

ジャスコを改装したイオンではなくオープンから数年のららぽーとにすればよかった。
少し遠いのがネックだが、ららぽーとにはFLYNG TIGERもある。

対してここはどうだ、衣料品売り場にデカデカと書かれた「G.G.」の文字。シニアをメインターゲットにした郊外のイオン。

何の話かって。
立てこもる場所だよ。
死人から逃げて立てこもる場所はショッピングセンターと相場が決まっている。
生者の肉を噛みち

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