逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

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『コレが夢だと分かっていても』

 リコは、頬を思いっ切りつねった。

(痛くない……)

 痛みを感じなかった。

 そして、あることを確信した。

(コレは夢だ!)

 リコは中学生の頃から度々同じ悪夢を見ていた。

 それはある廃病院に閉じ込められて、そこから脱出を試みるといった内容の夢だった。

 そして今回もまた同じ悪夢だと確信した。

 夢の始まりはいつも同じ病室からだった。

 部屋を照らす蛍光灯は半分以上が割れてい

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イヤッホォーーーーーー‼︎‼︎🍊🍊🍊‼︎‼︎
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『シリアル・イーター』

 wweeoo‼ 

 とある倉庫の前でパトカーが止まる。

 男が降りてきた。

「クリフォード刑事、お疲れ様です」

 警官が、クリフォードに敬礼する。

「お疲れ、奥さんと仲直りしたか?」

 クリフォードは、警官に言葉を投げながら倉庫の入り口に近づく。

「まだ……」

「さっさと謝っちまへ」

 はぁ~と、煮え切らない返事を返す警官を横目に、慣れた動きでテープをくぐり倉庫の中へ。

「お

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あなたにもいいことがありますように!
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魔法弁護士の秘書のお仕事

「いや、この契約書は確かに魔法契約書だ。」
所長はこれからクライアントが締結する契約書、ただの紙切れに見える――を見て言った。私は先生のデスクにお茶を置きながら聞いた。
「見て分かるのです?」
シャープなメガネの先生は厳しい眼差しのままこちらを向いて言った。
「いや、これはただの紙切れだ。しかし書き方で分かる。魔法契約書はその素質あるものが有効な書式で書き両者記名押印の儀を行い記載の条件が揃ったと

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ありがとう!
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『ネット・ダイバー』

「先輩、ターゲットを発見したそうです」

「分かった。URLを送ってもらえ……」

(htttttps://net.mu//new//world)

「先輩これって……」

「……深いな。第五階層だ。ヤバくなったら強制終了するからな」

「りょ…了解」

//Enter//

「ここは……」

「依頼人の家だ。田中、建物には触るなよ!」

「いた⁉︎ 先輩ターゲットを発見。え⁉︎」

「どうした、

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ありがとう!私も今度のぞきに行きます(^_^)。
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