逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

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人間として生きるのに向いていない

 学生の頃、俺は将来の為にとか大真面目に考えて、狂ったようにボランティア活動に取り組み、ゼミだのサークルだのと言った集団の中でリーダー格の仕事を、それはまた狂ったように引き受けていた。

 だが卒業する頃には、俺は生真面目に頑張ってきたやつがいかにバカを見るかを身をもって思い知らされていた。

 そうして俺は気付けば週刊誌記者となり、他人の醜態をスッパ抜いて稼いだ金でなんとか暮らしていた...

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あなたのスキに救われています
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