逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

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アポカリプス・ワーカー

ガランゴウン、塔の上で俺は旧時代的な滑車を回し、白色のレンガを地上から運び込み続けている。汗を拭いふと空を仰ぐと、相も変わらず彗星が飛び交い、倉吉平野に林立する白い聖塔達を赤く照らしていた。

 「慈悲ーッ!」「働く意思はありアアーッ!」

 その時、純白の天使が薄汚い求職者2人を攫っていく光景が目に映る。可哀想に、だが俺も他人事じゃない。6時のベルが鳴り響き、俺はこの教会建設現場を解雇された。他

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