逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

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ドアを開けたらサブリミナル幽霊が見えるようになった

「え、浮いてる?」
なんとこの幽霊、床からほんの僅かだが浮いているのだ。これは大きな発見をしたものだ。床に落ちたチラシを拾い上げてドアを閉じる。先ほどチラシの落ちていた場所に立っていた幽霊はもういない。

最近ではすっかり慣れてしまったのだが、僕には幽霊が見えるようになった。

3週間前のことである。夜起きて用を足すべく廊下のドアを開けた瞬間にそいつは突然現れた。最初は本当に死ぬかと思ったものだ。

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