逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

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フェイク・ファック・トーキョー

「三顧の礼には答えねばならんな」老人はロクロから手を離し立ち上がった。「こんな寒村に幾度も来る理由はなんだ?」作務衣姿の老人は私の前に座る。
「作っていただきたいのです。本物に見紛う至高のオナホールを」
「どこでそのことを?」
「アラカワから聞きました」
老人は顎髭をさすり、腕組みをした。「生きていたのか」
「ご健在です」
「そうか」といって、思い出に浸るように目をつむった。
「儂のオナホで自らを

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