逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

627

竜切り華五郎の余生と今後

 通り一遍の出会いと別れがあり、二月ばかりの月日が過ぎた。特に変わったことはない。午前7時に起き、午後11時に眠る。竜を切ろうが都を守ろうが生活様式にずれはない。細やかな変化をあげるなら、職を辞したことだろうか。大したことではない。仕事の時間に別のものが代入されただけだ。重要なのは枠組みであり内実に大きな意味はない。たとえば今日の来客対応も、植木の世話と置換されたものでしかない。

「華五郎殿にと

もっとみる