逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

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キッテ・ドリームツアー

安物の日本酒の瓶と、さっきコンビニへ走って買ってきたイカの燻製。
 明日は会社も休みだから、ちょっとばかし羽目をはずして一人酒を楽しんだって誰にも怒られない。

 私はそれらを風呂敷に包み、深夜零時を待ってからーーー
 幸せの詰まったそれをぎゅうっと抱き締めて、床についた。

 気がつくと私が立っていたのは小高い丘。
 雲ひとつない快晴、風も心地良い。
 そして、この満開の桜の樹!

 私の腕の中

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モチベもちもち
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