逆噴射小説大賞2019:エントリー作品

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in the end and end and the end

おれはタバコを取り出すと、精一杯皮肉げに微笑んで見せた。

終わりだ。何もかもが。
果たして何度目かになるそんな泣き言を聞きながら、おれはこぼれ落ちた左眼を再び眼窩に収める。
ひしゃげた人攫いトラックの乗り合い客はおれと、おれの頭の中にだけいるムカつく友人─哀れなトレヴァー、愛すべき二枚舌のクソったれ─を除き全滅してしまったようだ。

おれは真横で顔から折れた手摺りを生やして眠る哀れな男の腰に

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