逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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蒸気鎧の乙女と魔術師

噴煙吹き上がる蒸気鎧を駆って、空飛ぶ大地を走るボク。
 奴が、フラハティが遂に本気になってしまった。
 空飛ぶ大地スカイスチームに、もうボク達の居場所は無くなった。
 でも、だからと言って指を咥えて彼女が連れ去られるのを黙って見て居られるか!

 でも、結果は酷い物だった。
 彼女と友達を取り囲んでいた連中に勢いのままに殴り掛かかり、一体は倒したけど、すぐに他の奴に背後を取られて後部ハッチから引き

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アルゴナウティカ

煙の晴れぬロンドンから離れオックスフォード近郊。日が昇れど霧が晴れず林は仄かに暗い。その中を少女というより尚幼い子が歩いている。たった一人このような場所に。黒一色のワンピースに亜麻色のガウンという豊かさを感じさせる格好も痛み汚れ、特に靴は酷く汚れていた。一つ目の黒猫が目を光らせて彼女の足元を照らす。この童女、愛猫トトだけを共にロンドンから歩いてきている。

「見えた…」

 彼女の前には廃屋があっ

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心が軽くなります。
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