逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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月よ、疾く明けよ【Lunatic Dawn】

 見立てより時間を食う荒野に不安を感じ、乏しくなる食料に焦り、怪物との遭遇におののく。眠ることもままならず、じっと息を潜め月が明けるのを待つ。滑り込むように街に入り、やっとの思いで得られるのは僅かな宅配代。息を継ぐ暇もなく宿屋を巡り、依頼を食い入るように見つめ、次の機会をうかがう。

 RPGといえば、モンスターを倒して経験値と金を手に入れ、装備やレベルをため込むものと思い込んでいた私にとって、そ

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