逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

1858

惑星を使役するもの 壁と巨人と世界の終わり

壁があった。僕らは世界の全ての片隅からやって来た。壁の向こうには、楽園があると言われていた。

壁の外側にはスラムができ、僕らはそこで夢を見て暮らした。逃げてきた恐ろしい場所の夢を。マスコミがやって来て、毎日、人が死んでいった。

知り合いがすべて死に絶えた頃、僕はやって来た場所のことを忘れ、壁への感情に向き合いながら、有り触れた若者になった。

そして。

予兆を見た人は少ない。すぐにビル並みの

もっとみる