逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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継ぎ接ぎの裁断者

スーツの男が差し出した紙切れ‐依頼状‐を一瞥すると、継ぎ接ぎだらけのコートの男は舌打ちをした。

「バラバラにするとこだった」

コートを翻すと、男は明かりの方へと歩き出した。

後をついて行こうとして直ぐに、“スーツ”はそれがどういう意味かを知った。

鼻に何かが触れた。
それは、不用意に触れれば切れてしまいそうな、透明な『糸』。

周囲をよく見れば、いたる所に同様の『糸』が張り巡らされている。

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