逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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共鳴機神オルガマキナ

「みんなー!今日は来てくれてありがとー!」

ステージのLEDが脈打つように奔った。瞬間、ツインアイに光が灯る。

「明日からも元気いっぱい過ごせるように幸せをチャージして行ってね!」

観客が歓声をあげて応じる。アップテンポなBPMが鼓動を刻み、加圧された空気が全身から吹き出す。共鳴機神オルガマキナが身をもたげた。迫り来るは、外宇宙の精神生命体ヴァニタス。

《どうせ意味無い》《早く楽になろう》

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ありがとうございます!💫🐳🙏
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デッド・オア・ライブ!! ~アイドル狂騒協奏曲~

やられた。いくら無法のアイドル戦国時代とはいえ対戦相手の新曲を歌うなんて、誰が想像するだろう。必殺の隠し玉でオーディエンスは盛大に湧いている。ペンライトの輝きが力強く波打つ。

シエン。現代アイドルの絶対女帝。その二曲目はファーストステージで初披露した私たちの新曲『フォーリン♡オータムラブ』。たった五分のパフォーマンス、一時間のインターバルで覚えたってこと?会場の困惑も、サビの頃には興奮になってい

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ごちそうさまでした。
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アイドル♡うぉーず

「バルメ!ステアー!無事!?」
「なんとか~」
「こんなんで死ぬかぁ!」
日が暮れる。今日はもう襲撃(ライブ)はないだろう。
中堅アイドル“スプリングフィールド”のリーダー、ガリルはメンバーの生存に安堵する。
今日は凌げた。だが明日は?
自由アイドル同盟“リベレーター”に救援を要請しているが、所詮はジリ貧の烏合の集。いつになることか。
「AKのションベン弾なんか当たりませんよ~」
「アイドルがショ

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Stage!!

想像してほしい。絶対に気の合うことがないと思っていた、それどころか内心見下していた奴がステージの上で輝いていて、しかもその姿が心に深く深く刺さったその瞬間を。「君もああ成れる」包帯男は言った。的外れな言葉だ。私はそのステージを憎んだ。

 始まりは9月1日。始業式帰りに寄り道したクーラン。流行の最先端のこの街には休み明けにも関わらず多くの若者が来ていた。余りの混雑と湿度に辟易し帰宅を決めたとき彼女

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心が軽くなります。
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