逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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その顔を返せ

走る走る。私は駅の階段を駆け足で登った。人にぶつかるのも気にせず信号を渡る。20mも進むと牛丼屋と薬局に挟まれた道に出る。

曲がる曲がる。今日は千鶴の6歳の誕生日。やっとまともに祝える。もう仕事を言い訳にするのはナシだ。ケーキは買った。プレゼントもカバンの中だ。しまった。ケーキはもう買っているだろうか。ホールケーキが2つ食卓に並んでいる光景を想像し苦笑した。買う前に聞いておくべきだった。そう思い

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