逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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さよならエニグマまたいつか

四人の編集者と組んで暗号を解いてもらいたい。見事解き明かした組には遺作の出版権と日本最高の暗号作家を打ち負かした栄誉を与えよう。無論、万に一つも君たちが勝つことはない。これは推理小説家・矢郷倉太郎の全てを賭けた、諸君ら四人の名探偵への挑戦である。
下に、遺作の隠し場所を記す。

たかたたべどたけいのたうら(狸の絵)

「で、どうでした」「壁時計の裏にありました」

 矢郷邸の居間に四つのため息がこ

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俺と横綱の無限土俵 ~世界一短いタイムリープ~

初顔合わせは上手投げにて瞬殺。
十五戦にして叩き込みで初金星。

撒いた塩が煌めく。満員御礼の熱気が肌に伝わる。

現人神の存在感が世界を塗り潰す。

発揮揚揚!

やられた!思った時には既に廻しを引かれ、よろめくことすら出来ない。数秒の攻防、天地逆転。

これじゃダメだ。これじゃ――

幻の決まり手、襷反りに敗れたのは三十ニ番目。

撒いた塩が煌めく。満員御礼の熱気が肌に伝わる。

直前の対戦を

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出番を待っています。
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