逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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千年魔京

「だからな、やっぱり京都はクソなんだよ」

 鴨川河川敷の夜は無法地帯であり飲酒が許される。京極雅之は飲み会の後二次会と称しここで酒を飲むのが好きであった。

「車は方向指示器出さねぇし、バスが四条河原町を曲がるのに10分はかかる」

 今夜の京極は随分機嫌が良いらしく大声で管を巻いていた。倉橋はそう言う京極が嫌いではなく、落ちていた枝を弄びながら微笑んでいた。

「宮崎駿こそが典型的オタクって感

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心が軽くなります。
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鴨川等間隔ゾンビ 夏編

BLAM!!銃声に驚いてカモが逃げる。
「ヴァーー!!」
BLAM!!おれは引き金をもう一度引いた。
「ナイッショッ!」
農家めいた麦わら帽子を被った田島がサムズアップする。
対岸に等間隔にゾンビが並んでいる。カップルだ。
9月初旬の京都、三条〜四条大橋間の鴨川遊歩道。田島と俺は、ボランティアでゾンビ退治をしていた。
「この暑さなのに、いるなんてなあ、さすがカップルゾンビ」
6月。突如鴨川に現れた

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