逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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記事

妖怪レジスタンス 第1話"神威アキラという男"

"千人猛将"オルガンシュタインはその身を真っ二つに裂かれて斃れた。
 "鬼神"フュンフは全身を穴だらけにされて谷底へと墜ちていった。
 "蒼空無双"ベルグは成層圏まで吹き飛ばされ、塵となった。

「これを全て、人間が、ひとりで?」
 3年前まで新橋と呼ばれていた土地。倒壊したビル群を歩く高さ10mのロボット、"阿修羅"ベルセルクは、インポートされたデータを読んで呟いた。彼にデータを届けたドローンが

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獣機装着ズーティックギア【ティアラーの目覚め】

シュウジが開けた目の前には床。隣席だった青年が倒れている。
上京のため装甲列車で海沿いを往く午後、シュウジは微睡みながら春からの生活を想っていた。
――きっと、他の乗客も。
この惨劇の主……地球上全存在と相いれぬ者……”エネミー”が列車を蹂躙するまでは。

(ここは巣<コロニー>からは遠いはずだぞ)
だからこそ、列車が運行されていた。
(ニンゲン! 目を覚ませ!)
そんな曖昧なシュウジの思考に、突

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ギガンティッツ・ドール

「少年、怪我はないか」

目の前で結晶質の皮膚を持つ巨獣を弾き飛ばし、間髪入れず一刀両断した巨大な甲冑から、無機質な声が響く。それは一切聞き覚えのない言語だと認識しながらも、何故か意味が直接少年の脳内に流れ込んでいた。

「はい、いや……無い、です」

へたり込んだまま少年……高原カズトが見上げるそれは、およそ10メートル程か。
白銀の、一般にイメージする西洋鎧のような手足と兜。それに応じて巨大な

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